tana record diary

リリース情報、日誌

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どんな音楽?

たまに、RADAR(に限らずですが)ってどんな音楽ですか?ときかれることがあります。いっつもなんといっていいか分からず困っているのですが、ちょっとだけ説明してみます。宣伝にもなるかしら。。。
我々「RADAR〜コントラバス/ピアノ/サックス〜」の音楽は、なんというか今回のCDからはとくに(そしてこのバンドの結成当初からもっている美意識として)「BGM」や「easy listening」ということを一応まずは念頭においています。ところが、ちゃんと舞台設定からなにから徹底しないと、生身の人間がそんなことするのって相当困難なのです。CDとかバイショーだと、そもそも用途としてそう扱われたりするからそれなりの基準をクリアーすればそれなりの「BGM」は出来ますね。しかし、それをあえて「ライブ」でってなると、言うは易しですよ。僕の知りあいでステージにいながら演奏者としての気配を消せる人間は、ブラジル/かきつばたの西川文章くらい。とにかく演者のエゴを極力消した「環境音楽」あるいは「文楽」(これはまたいずれ熟考しなければならない日本が世界に誇る美意識の塊!)みたいな、ところを狙ってはいるんだけど、それだけだと必ず言葉遊び的な空虚なものになるし、そんなのをそのまんまするつもりは、ありません。それで、なんとか編みだしたスタイル(?)があって、これはかなり得心がいってます。ただしこれを僕らは言語化できません。他のメンバーとだと絶対こういうことにはならないから、自分たちでも不思議だなあと感じています。「かみあわせ」なのかな。ひとつだけ言えるのは、RADARは全員、音楽を「ああしたろうとかこうしたろう」とはせず、つねに「体が動いて音が出る」という単純な原則?にだけ法って音を出してます。結果、聴くほうとしてはこの音楽は何をやってるのか曖昧でよくわからんということになってるとおもわれます。やってるほうだって「こんなことになってる、、、」とますますぼんやりしてます。なんのパッションもない音。そしてどうもいわゆる「音響」でもない。もっと旧態然とした音楽です。僕らなりに「12音階で音楽をする」という意味を、ぎりぎりまで実践しているつもりです。誤解を恐れずにいうと、僕は「12音階」以外の音を使ってパフォーマンスするほうが「イージー」だとおもっているのです。とくに今のご時世。。。 まあ「何」を使っても、イージーなのものはイージーですけど。。。 話を戻します。さて、御託をいろいろ並べましたが、それでもこのメンバーはそんな「プラン」を淡々とやるだけの器(業)ではありません。どこかでなにかへんなものが吹き出してきて、そこに「どうしょうもない違和感」があるという、そんな音楽。説明になってるかなあ。
本日、京都アンデパンダンでライブです!