tana record diary

リリース情報、日誌

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頭足人

達磨が描く「人」は、赤ちゃんフラクタクルな母親以外、相変わらず頭足人だ。頭足人とは、まことちゃんのマコト虫のごとく胴体が無く頭から直接手足が生えている人物画のことで、2歳から3歳児が描く人間は大抵そうらしい。それでも達磨は胴体には気がついているはずなんだから、何故お腹を描かないのかと尋ねると、ややむすっとして「かきたくない」のだとゆう。そりゃそうだ!描きたくないものは、描かないよなあ!!

先月の代官山ユニットのことを急に思い出した。ストラグル・フォー・プライドというバンドを初めて見たけれど、あれ凄かった。よくあの状態で音楽が出来るなあというくらいバカでかい音量音圧のノイズシーツ。しかしなにより、その音量に音楽的な説得力があることが驚きでした(音量の極端さだけではびびりません)。きっとあれしかないにしても、極北だね。ああいうのや杉本拓なんかの演奏を見るにつけ、うかつにこういう音楽をやっちゃ駄目だと思う。彼らはいいのです。最初に始めたいわば第一認者というやつだから。あとコラプテッドやメルトバナナやアウトオブタッチやテアシやナイスビューや灰野敬二や三上寛やなんかも、みる度にそう思う。
さて、話しは変わります(某ドラマーの日記の続きなんですが、、、)。上記のミュージシャンで、音楽で食えてる人は半分くらいです。そして食えてるにしても、なんとか生活に困らない程度で決してお金もちではないでしょう。プロでもアマでもなんでもいいけど、とにかく自分にしかなしえないことをなすのが音楽家の業だし、仕事です。こうゆうところにプロかどうかとかプロならなんやら〜という一般論もってくるのは、ナンセンスじゃなかろうか。
プロとアマの垣根なんて恐らく何もない。でもプロ意識とかアマチュアイズムっていうのはどうもあるね。プラトンのイデア界みたいな、理想の雛形としてのプロをみんな持ってる。そう考えていくと『プロの技』という言葉は面白い。『プロ』なる美意識は、作品としてしか実体化できないのでは。我ながらかなりな観念論。
僕も昔(学生の頃)「プロっていうのは、売れて、人気がでて、お金になって、、、」と考えてみたことあるんです。ところがそういう思考はどこかとってつけた感じがしてつまらない。正しいんだろうけど、なんか三流くさくて。実際プロかどうかと音楽が面白いかどうかは全く関係ない。ミュージシャンの本筋はそこにはない。ミュージシャンはまずミュージシャンです。とにかく腕を上げなきゃ。
ジョセフ・スペンスやドモンの仕事は素晴らしい。そして彼らがプロかと言えば、やっぱりそういうわけでもない。でプロの仕事の中で彼らより優れたものを僕は滅多に知らない。。。じゃあプロってなんなのよ。面白くない音楽でもプロならいいんか??そんなことはないと思う。プロでもアマでも、ダメなものはダメ/いいものはいいと、反応しましょう。でないと音楽の未来は終わりです。思考ストップです。だいたい、プロだからアマだからって甘やかす必要がどこにある?!
僕だって音楽で少しはお金になったり喜んでもらえることもある。でも何よりもいい音楽を作ることができれば、それこそが誇らしい。for the GOD以外だと、勿論他者があってこその音楽だとも思う。けど確かにfor the musicっていうのもあるんです。全ての音楽がfor the audienceだと思っている人、います(それ以外を知らないだけだと思うんだけど)。
昨日、松本人志/島田紳助の共著本を買った。お笑いの世界はそれこそ『売れなきゃ意味無い』という価値観だろう。でもそんなことよりこの2人がどのように「お笑い」に関わってきたか、どう戦ってきたかって話しが俄然面白い。プロとは〜みたいなのは、やはりよく聞く話し以上ではない。少しは感心するけど、結局「後付け」っぽいのです。紳助はノートに成功するための心構えや売れるまでの綿密なスケジュールを書き込んでいたらしいのだけど、だからどうだったということではなさそうだ。それよりは「とにかく売れたい」という強烈な思いだけが重要だったんじゃないかと(これは僕の勝手な分析)。ただ、紳助が過去を振り返って「自分が売れたのは、もちろん才能があったからにしても、運によるところが大きい。もう一度同じ時間に戻って同じことをしても成功するかどうかわからん。そういう世界や」といういいをしていたのがちょっとびっくりした。

たつまが「虫歯やから歯医者さんに行こう」と何回も言うので、私の治療のついでに二人も見てもらった。自分から言うだけあって、ちゃんと台によじのぼり、大きなお口をあけていた。糸ちゃんは泣いた。病院でも健診でもいつも泣く。二人ともまだ虫歯はなかったけど、フッ素塗布をした。子供へのフッ素塗布は厳禁ってなんかで読んだ気がするけど、まあ先生が言うからええかーで。でも待合室でたつまだけけぽっと吐いた。体調悪いのかなと思ったけど、またまあええかーで、海の公園で遊んで帰った。夜中の3時頃いきなりたつまが咳き込みだしたのでびっくり。明け方には少しおさまりまた眠ったけど。朝には糸ちゃんも9度近く熱があったので、結局二人とも保育所は休んで病院に行った。同じ風邪だそうですが、たつまは咳、くしゃみが出て、声がかすれて目が赤く、元気がないが、熱は低い。糸ちゃんは熱だけで機嫌がいい、でも喉は糸ちゃんのほうがはれているらしい。子供は病気をくりかえすけど、私はちっともかしこくならない。もうちょっと病気を見れるようになっても良さそうなものなのにー。帰りしは雨。結局、今週は二人が交互に保育所を休んだ。